生存の心得表紙

『満島エリオの生存の心得①・②』(マガジン)


<レビューの内容>


タイトル:『満島エリオの生存の心得①』『満島エリオの生存の心得②』

※マガジンで各300円。6記事ずつ、全12回


URL:
生存の心得① https://note.mu/eriomitsushima/m/m65343fac67c5
生存の心得② https://note.mu/eriomitsushima/m/m452c540372d0

作者:満島エリオさん


ジャンル:エッセイ


購入のきっかけ:よくわかんないけどなんとなく!!!「生存の心得」という、タイトルに惹かれて。他人がどうやって生きているのか知りたくて。ああみなさま、いったいどうやって生きているのですか……。


紹介文:満島エリオさんの日常がつづられています。特別な、波乱万丈な経験とか、行動の記述はとくにありません。たぶん、だれしもいちどは考えるような、ごくありふれた生活のお話。そこで得られる、ちいさな気づき、心得、戒め。

個人的な実感がぐいぐい詰まったことばが、端正な文章で語られます。目を見張るようなおもしろさや、刺激的な好奇心の材料を求めているようなひとには、やや退屈に感じるかもしれません。

ただ、あたりまえだけど、顔のある個人がさまざまなことを抱え、思考をめぐらせつつ、それぞれの時間に生存している、そのひとつの息づかいを確かに感じることができると思います。じぶんの瞳に映らなくても、ひとは生きてる。
そこにある生活。浮かれない、地に足がついたことば。満島さんの文章は、へんな抽象論に飛躍したりせず、どこまでもプラグマティックに生存へ向けて書かれています。地面を離れない。この時代、いま目の前にある地べたを、1歩1歩、現在の歩調で進んでいる。


いいエッセイです。ロシア文学研究者の沼野充義さんは、「いいエッセイ」を、こんなふうに定義します。


いいエッセイは、極めて個人的なスタンスから自分の趣味を打ち出しながら、しかも短く簡潔に、軽やかに、しかし決して軽薄にはならずに、何か容易に結論の出ないような問題について(答など出なくてもかまわない、という心構えを胸の内に秘めながら)論じていくものだ。



満島エリオさんの「生存の心得」は、この要件をそこそこに満たした、いいエッセイだと思います。


オススメ度:★★★★


レビュー投稿者:ウゲ第二マークツーセカンドさん



※以後、『満島エリオの生存の心得①・②』に関するレビューの投稿があった場合は、当記事のコメント欄に追加していきます!!


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「楽しく仕事したい!」と決意し30歳で会社を退職、カメラ購入と同時に開業。バイトで生活費を稼ぎながら写真撮影、動画・インタビュー記事制作などの案件を頂きその人の魅力を発信中。Instagram⇨https://www.instagram.com/odk1987/?hl=ja
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